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「「法政大学55/58年館の再生を望む会」の活動の最終報告と今後の体制について」

   

  2015年3月31日


法政大学55/58年館の再生を望む会 代表
岡崎 浩司

■大学による55/58年館解体の決定
 2014年3月に建替え新棟(ゲート棟)建設が着手されました。大学より2013年暮れに公表されたとおり、55/58年館解体を前提とした新校舎建設が始まりました。これにより、私たち「法政大学55/58年館の再生を望む会」(以下「望む会」)の訴求した55/58年館のリノベーションによる再生保存の願いはついえたことになります。
 居ながら建設であるため、55/58年館の本格解体は、新棟完成後の2019年春からとなっています。4年間、55/58年館は残存することになりますが、よほどのことが無いかぎり(現実的には可能性は皆無に等しい)、55/58年館の未来への存続は望みえないこととなりました。

■「望む会」の今後
 「望む会」は2010年10月の発足以来、55/58年館の再生保存を訴えてきたのですが、その目標に達しえぬままに、現状をむかえたことになります。3000余名の署名に現れるように多くの方に賛同を得ながらもまったく目標に届かなかったことは、慙愧に堪えぬ思いです。会の発足以来、シンポジウム・署名活動・要望書提示・リノベ案検討/周知・見学会・講演会、質疑書提示・アピールTシャツデザインコンペ・各種展示会/ワークショップ・百数十回におよぶ運営会議などなど、多忙なる有志が自らの時間と志を呈して、少しでも多くの方々に当該問題を理解いただこうと活動した実績は掛買の無いものであったと考えます。有形無形に支援いただいた方々には、心より感謝申し上げます。
 しかし、55/58年館の実際の建築による再生保存という目標を失った「望む会」は、55/58年館より早くその使命を断絶したことになります。掲げた使命を喪失した会には解散が相応しいと思います。「法政大学55/58年館の再生を望む会」を2015年3月をもって解散します。

■新たな活動の立上げ
 実存の55/58年館は喪失してしまいますが、多岐の文化性を表象するこのモダニズム建築が戦後より半世紀以上にわたり存在したことおよび、この喪失するという事実を記憶から消さないようにはできるかもしれないし、かけがえのない文化的営為として記憶に留めなくてはいけない、と考えます。そのためには、多くの方の思いと尽力をひとつにする必要があります。
 そこであらたにその活動を旨とする「55/58きおくプロジェクト」を発足したく思います。
 活動は有期限(実際の解体までの期間)なものと、サスティナブルなものに大別されます。前者は、実測調査・見学会・解体前の空間を利用したサイトスペシフィックなアートイベントなど、後者は資料収集/展示・模型/CG等による再現資料の作成・公開などがイメージされます。
 また、これらの活動は大学との協働が不可欠な内容です。幸い田中優子総長の現体制は、55/58年館の記録保存(アーカイブ構築)には前向きであるようです。うまく協働する体制が取れることが望まれます。
 わたしたちは、すでに多くの公共資産であるハズの優れた建築を失ってきました。この狭小な法政大学市ヶ谷キャンパスでさえ、53年館・第2-58年館、学生会館などがほぼ顧みられることの無いままに消失しています。同じことを繰り返しては未来のゆたかさなど望むべくもないのではないか。過去と未来の接点である今を生きる私たちとして、できることはまだあると思います。
 このような趣旨の活動をともにすすめる有志を募ることから始めなくてはなりません。多くの有志に期待したい。

   
     
     
 
   
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